雨上がりの匂いには名前がある☔6月・7月に感じる季節の香り
6月から7月にかけて、雨の日が続いたり、少しずつ夏の気配を感じたりする季節。
この時期になると、ふとした瞬間に「季節の匂い」を感じることはありませんか?
雨上がりの道、濡れた土やアスファルト、夕立の前の空気、夏の草むら。
名前は知らなくても、「この匂いがすると夏が近いな」と感じる方も多いかもしれません。
実は、そんな何気ない匂いの中には、名前がついているものがあります。
今回は、6月・7月に感じる季節の香りについてご紹介します。
雨上がりの匂い「ペトリコール」
雨が降ったあと、土や石、アスファルトからふわっと立ちのぼる独特の匂い。
この雨上がりの香りには、「ペトリコール」という名前があります。
聞き慣れない言葉ですが、雨上がりのあの懐かしいような、少し落ち着くような匂いを表す言葉です。
雨が降ると、乾いた地面や植物などに含まれていた成分が空気中に広がり、私たちが「雨の匂い」として感じるといわれています。
ちなみに、土っぽい匂いのもとには「ジオスミン」という成分も関係しているといわれています。
ジオスミンは、土の中の微生物などによってつくられる成分で、雨上がりに感じる“湿った土の匂い”を印象づけるもののひとつです。
梅雨時期は雨の日が多く、少し憂うつに感じることもありますが、雨上がりにしか感じられない香りがあると思うと、少しだけ雨の日の見方も変わるかもしれません。
雷雨の前後に感じる「オゾン臭」
夏が近づくと、急な夕立や雷雨が増えてくることがあります。
そんな雷雨の前後に、空気が少しツンとするような、いつもと違う匂いを感じたことはありませんか?
このような匂いは、「オゾン臭」と呼ばれることがあります。
雨が降る前の空気や、雷のあとに感じる独特の匂いは、「そろそろ雨が来そう」と感じる合図のようにも思えます。
空が暗くなり、風が少し変わって、空気の匂いまで変わる。
そんな小さな変化に気づくと、季節の移り変わりをより身近に感じられます。
夏の草むらを思い出す「草いきれ」
強い日差しを受けた草木から、むわっと立ちのぼる熱気や匂い。
この夏らしい感覚は、「草いきれ」と呼ばれます。
雨上がりに日が差したときや、夏の午後に草むらの近くを通ったときに感じる、青く濃いような匂い。
少し暑苦しさもありながら、どこか「夏が来たな」と思わせてくれる香りです。
草いきれという言葉には、ただの匂いだけでなく、夏の空気や日差し、湿度まで一緒に閉じ込めたような雰囲気があります。
通学路、庭の草むしり、夕方の散歩。
そんな何気ない風景を思い出す方もいるかもしれません。
季節の匂いを楽しむ
6月・7月は、雨が多かったり、蒸し暑かったりと、少し過ごしにくさを感じる季節でもあります。
でも、雨上がりのペトリコール、雷雨の前後に感じるオゾン臭、夏の草むらを思わせる草いきれ。
そんな「季節の匂い」に目を向けてみると、いつもの景色が少し違って感じられるかもしれません。
何気ない日常の中にある香りは、季節の記憶と深く結びついています。
雨上がりの道を歩くとき、ふと外の空気を感じたとき、ぜひ季節の香りにも少しだけ注目してみてください。
じめじめとした季節も、いつもより少し楽しめるかもしれません。
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